交通分野における水素の利活用に関する調査研究

  • 安全・セキュリティ・防災・環境
  • 調査研究事業(日本財団助成)

研究概要

nippon_zaidan_logo.jpg
 世界規模での気候変動対策については、国連気候変動枠組条約(UNFCCC:United Nations Framework Convention on Climate Change)の下で国別に検討が進められているが、日本は、2020年10月に2050年カーボンニュートラルを目指すことを宣言した。
 2021年10月には、2050年カーボンニュートラルの実現、2030年度の削減目標の達成に向けて、「地球温暖化対策計画」等が改定され、「地球温暖化対策計画」においては、2030年度の中期目標の達成に向けて、部門別の削減目標の設定や各種対策の強化が図られた。
 運輸部門においては、2030年度の中期目標について、従来の CO2排出量対2013年度比28%削減から35%削減に目標が引き上げられ、次世代自動車の普及、道路交通流対策、トラック輸送の効率化、モーダルシフトの推進、カーボンニュートラルポートの形成推進、鉄道・船舶・航空機の脱炭素化等を推進することとしている。
 こうした中、日本の交通分野における2050年のカーボンニュートラル達成については、バイオ燃料のみに依存することなく、水素等の代替燃料の利用など燃料転換に取り組むことが重要である。また、各交通モード単独ではなく、交通分野横断的に代替燃料の供給側と利用側とで連携しながら、インフラ整備や低コスト化のための共通化などを検討することも重要である。今後、日本での交通分野における目標達成に向けて、交通分野の水素の社会実装に関する調査研究を行うものである。

1.研究テーマ

海運・航空分野におけるカーボンニュートラルに向けた具体的方策に関する調査研究及び周知啓発(2023-)【日本財団助成】



2.成果

2023年度

【2024年3月】




我が国の交通分野の脱炭素化に向けた燃料転換及び水素利用に関する調査研究並びに運輸
業界・交通事業者等への周知啓発 報告書
交通分野の脱炭素化に向けてどのような脱炭素燃料が検討されているかを調査するとともに、交通分野の水素利活用を進めるにあたって、水素を巡る様々な動向を広く捉えながら、各交通モード、関係者間でどのように連携できるかを2023年度に検討したものを中間報告的にとりまとめた。

【成果文書】

本文



3.シンポジウム・セミナー等の開催

2023年度




日時:2024年3月7日(水)14:00~17:00

場所:ベルサール御成門タワー3F+オンライン配信




4.調査検討委員会の開催状況

【研究活動】

2023年度~

2023/12/18 「我が国の交通分野の脱炭素化に向けた燃料転換及び水素利用に関する調査検討委員会」<第1回>を開催しました

       【議事次第
         ・議事次第
         ・資料1 我が国の交通分野の脱炭素化に向けた燃料転換及び水素利用に関する調査検討委員会設置要綱
         ・資料2 令和5年度調査の検討全体像について
         ・資料3 交通分野の脱炭素燃料の概観
         ・資料4 諸外国における水素の社会実装に関する動向/水素のメリット
              課題の整理
         ・資料5 水素利用に適した交通モードの検討
        【議事要旨

2024/02/15 「我が国の交通分野の脱炭素化に向けた燃料転換及び水素利用に関する調査検討委員会」<第2回>を開催しました

       【議事次第
         ・議事次第
         ・資料1 令和5年度調査の検討全体像について
         ・資料2 水素利用に適した交通モード及び理想的な水素利用モデルの検討
         ・資料3 今年度のとりまとめの方向性と来年度の進め方
         ・資料4 交通分野の水素利用に関するセミナー開催について
        【議事要旨