運輸総合研究所 50年の活動

1968年に、(一財)運輸総合研究所の前身となる(財)運輸経済研究センターが、運輸省(当時)のイニシアティブにより産・官・学各界の支援のもとに設立されました。当時、高度経済成長の真っ直中で、交通・運輸・観光に関する課題が山積していたことを背景として、運輸省は「政策官庁への脱皮」を目指し、政策の策定・立案の基礎となる総合的な研究及び調査を行う機関の設立が急務であったことによります。

その後、1998年に(財)運輸政策研究機構と、さらに2016年には(一財)運輸総合研究所へと改組を経て、2018年には、設立50周年を迎えました。私たちは、この間、「学術研究と実務的要請の橋渡し」という研究所設立の原点を常に意識して、「政策提言」等に結実させてきました。そして、今後も、この理念の下、「世の中の役に立つ」、「使いものになる」研究調査等の活動を行うべく、日々努力していく所存であります。

(一財)運輸総合研究所の50年間にわたる活動については、2018年に刊行した「運輸総合研究所50周年一新たなステージに向けて一」においてその一端をご紹介しているところでありますが、その全体を俯瞰的に総括する観点からは不十分でありました。そこで、本WEBページにおいて、改めて、当研究所のこれまでの研究調査活動を振り返り、総括し、公表することとし、併せて皆様からこれについてご意見、ご批判をいただくことにより、当研究所の今後の研究調査等の活動に活かしていくこととしました。

本シリーズの執筆・連載に当たっては、(財)運輸経済研究センター時代からお世話になっている森地 茂 政策研究大学院大学客員教授・名誉教授から多大なご支援・ご協力をいただくとともに、当研究所の活動に長い間ご協力いただいた本多 均 株式会社三菱総合研究所顧間及び早崎 詩生 社会システム株式会社専務取締役のお二方にもご協力をいただきました。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。皆様には、当研究所に対する日ごろからの温かいご支援、ご協力に深く感謝申し上げますとともに、引き続きご指導、ご鞭捷をお願い申し上げます。

運輸総合研究所の設立50周年によせて(宿利会長挨拶) 第一回:「高度経済成長期後期(1968年~1970年代中頃)」(2020年12月24日掲載)
第二回:「高度経済成長の終焉一経済安定成長期一バブル期(1970年代中頃~1990年初頭)
第三回:「バブル崩壊~経済低迷期(1990年初頭~2010年代初頭)」
第四回:「穏やかな経済回復期(2010年初頭~)」