デジタル技術の活用等による持続可能な物流システムの構築に関する調査研究
- 物流・ロジスティックス
研究概要
物流は、重要な社会インフラとして国民の生活や企業の経済活動等を支えているが、従来からのトラックドライバーの担い手不足のなか、低い労働生産性の改善、非効率な商慣習の是正、カーボンニュートラルへの対応、物流の強靭化等の課題に直面している。加えて、2024年4月からトラックドライバーに時間外労働時間の上限規制が適用され、物流への様々な影響が懸念されている。
一方、「総合物流施策大綱(2021年度~2025年度)」(2021年6月)では、物流DXの推進が掲げられているが、物流データを見える化し、それを十分に共有、活用できている荷主・物流事業者は非常に限定的な状況にある。物流を持続可能なものとするためには、物流の効率化・生産性向上のため極めて強力な手段となるデジタル技術の活用を通じた物流システムの改善が急務である。
このため、本調査研究では、物流を取り巻く現状・課題等を整理したうえで、デジタル技術を活用した技術、プロジェクトの現状を調査するとともに、デジタル技術の活用を通じた物流システム改善のあるべき姿を想定し、その実現に向けて取り組むべき施策と期待される効果について検討を行う。
<研究員>
廣松智樹、深作和久、島本真嗣、白井大輔、手塚有希子
井上慶司(~2023年3月)、川上洋二(~2023年7月)、北田潤(~2024年3月)、石部雅士(~2024年4月)、マハルジャン ラジャリ(~2023年7月)
成果
提言“持続可能な物流システムの構築に向けて ~解決のカギは「デジタル技術」~”を発表しました
・【提言概要】持続可能な物流システムの構築に向けて~解決のカギは「デジタル技術」~
・デジタル技術の活用等による持続可能な物流システムの構築に関する検討委員会<提言>
・デジタル技術の活用等による持続可能な物流システムの構築に関する検討委員会<提言>(参考資料)
物流シンポジウム“持続可能な物流システムの構築に向けて ~解決のカギは「デジタル技術」~”を開催しました
・開催概要
研究活動
【検討委員会の開催状況】
2022/12/01 第1回検討委員会を開催いたしました
・ 議事次第・委員名簿
・資料1「議事次第」
・資料2「委員会趣旨・進め方」
・資料3「日本の道路貨物運送業は何故生産性が低いのか」
・資料4「トラックドライバー不足の現況」
・資料5「日本の物流課題の概況と海外との比較」
2023/01/24 第2回検討委員会を開催いたしました
・ 議事次第・委員名簿
・資料1「第1回委員会の振り返り、第2回の議論のポイント」
・資料2「SIP『スマート物流サービス』の取り組みと目指す姿」
・資料3「物流課題の要因分析と対応の基本方針」
・資料4「対応の基本的な考え方」
・参考「第1回委員会議事要旨」
2023/03/07 第3回検討委員会を開催いたしました
・ 議事次第・委員名簿
・資料1「第2回委員会の振り返り、第3回の議論のポイント」
・資料2「物流課題の要因分析」
・資料3「物流DX活用の基本的な考え方と施策」
・資料4「今後の検討課題」
・参考「第2回委員会議事要旨」
2023/10/27 第4回検討委員会を開催いたしました
・ 議事次第・委員名簿
・資料1「昨年度の振り返りと今年度の進め方」
・資料2「物流を取り巻く現状・問題点等の概要」
・資料3「持続可能な物流システムの構築に向けた論点」
・参考1「物流を取り巻く現状・問題点等の詳細」
・参考2「課題解決に向けた具体的方策と主なDX施策」
2024/01/18 第5回検討委員会を開催いたしました
・ 議事次第・委員名簿
・資料1「前回委員会の振り返り、議論のポイント」
・資料2「ヒアリング・事例調査結果の概要」
・資料3「持続可能な物流システムの構築に向けた提言骨子」
・参考1「第4回委員会 議事要旨」
・参考2「ヒアリング・事例調査結果の詳細」
2024/03/19 第6回検討委員会を開催いたしました
・ 議事次第・委員名簿
・資料1「持続可能な物流システムの構築に向けて(案)」
・参考1「持続可能な物流システムの構築に向けて 参考資料」
・参考2「第5回委員会 議事要旨」
関連情報
2024/10/12~ 2024年度日本交通学会研究報告会2024/10/13 <発表>「荷主との連携によるデジタル技術活用事例から見た物流の効率化・生産性向上をもたらす要因ならびに課題について」
2024/09/26 第55回研究報告会
<報告>デジタル技術活用に関する内外の先進事例
~デジタル技術の活用等による持続可能な物流システムの構築に関する調査研究(提言の基礎)~
2024/02/07 【レポート】欧州における国際コンテナ物流の混雑・混乱について
~ロッテルダム港、ハンブルク港に関する現地調査報告~