船舶の代替燃料としてのLNGの可能性に関する国際セミナー

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Supported by 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION

主催 一般財団法人 運輸総合研究所
日時 2019/2/7(木)14:00~17:10
会場・開催形式 六本木アカデミーヒルズ タワーホール(49階)

開催概要

 地球環境問題が深刻化する中、天然ガス、電気、水素等がクリーンなエネルギーとして注目されていますが、船舶分野では、国際海事機関(IMO)における2020年からのSOx規制の強化に加えて、昨年4月にGHGゼロエミッションを目指す「GHG削減戦略」が採択されたことにより、液化天然ガス(LNG)が重油に代わる有力な選択肢の一つとして期待されています。

 船舶燃料のLNG化については、欧州では、先行的な取組によりLNG燃料船の導入やバンカリング拠点の整備が進展しています。また、世界最大の重油燃料の供給地であるシンガポールでは、世界のLNGバンカリング拠点のハブを目指して、船舶燃料のLNG化に向けた取組が進められています。

 一方、我が国に目を向けると、LNG燃料船の船価が従来の船舶より高いことや、LNGの調達価格が国際的に高く、燃料費としては重油に対して経済性に乏しいことなどの課題があるため、現在、LNG燃料船は1隻しか就航しておらず、また、LNGバンカリング拠点の整備も事業の緒に就いたばかりであり、欧州に比べて、船舶燃料のLNG化が進んでいない状況です。しかしながら、今般のIMOにおける環境規制の強化に加えて、米国のシェールガス由来のLNG供給の本格化によるLNGの価格競争力の強化が期待されることから、環境に優しい船舶燃料のLNG化の機運が高まりつつあり、更に取組を加速していく必要があります。

 このような状況を踏まえ、本セミナーでは、有識者から、海外における船舶燃料のLNG化に関する状況や今後の展開についてご講演いただくとともに、当研究所に設置した研究会で行った船舶燃料のLNG化に関する調査研究の成果についてご報告させて頂きました。また、後半のパネルディスカッションでは、船舶燃料のLNG化の重要性やLNG燃料船の経済性に関する課題や今後の方策等について、活発な意見交換が行われました。 

 当日は、水嶋 国土交通省海事局長に来賓挨拶を頂くとともに、国土交通省、経済産業省、環境省、海事関係者(海運業・造船業・舶用工業)、港湾関係者、電力・ガス会社、オイル&ガス会社、金融機関、報道機関など約270名の方に参加頂き、盛況なセミナーとなりました。

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プログラム

開会挨拶(14:00~14:05)
宿利 正史<br>一般財団法人 運輸総合研究所 会長

宿利 正史
一般財団法人 運輸総合研究所 会長

講演資料

来賓挨拶(14:05~14:10)
水嶋 智<br>国土交通省 海事局長

水嶋 智
国土交通省 海事局長

講演資料

基調講演1(14:10~14:40)
ピーター・ケラー<br>SEA ╲ LNG 会長

ピーター・ケラー
SEA ╲ LNG 会長

「海外における船舶燃料のLNG化に関する状況や今後の展開」

講演者略歴
講演資料

基調講演2(14:40~15:10)
高崎 講二<br>九州大学 総合理工学研究院 名誉教授

高崎 講二
九州大学 総合理工学研究院 名誉教授

「船舶の代替燃料としてのLNGの可能性に関する調査研究」報告

講演者略歴
講演資料

パネルディスカッション

モデレーター

高崎 講二
九州大学 総合理工学研究院 名誉教授

パネリスト

ピーター・ケラー
SEA ╲ LNG 会長

ゲード・ワーシグ
DN VGL LNG燃料船事業部長
略歴 資料

アラン・リム
MPA(シンガポール海事港湾庁)港湾事業部副部長
略歴 資料

佐藤 裕紀
(株)JERA 執行役員 LNG調達・販売部長
略歴 資料

諸岡 正道
横浜川崎国際港湾(株) 代表取締役社長
略歴 資料

篠崎 宏次
日本郵船(株) 燃料グループ グループ長
略歴 資料

石原 彰
国土交通省 海事局海洋・環境政策課長
略歴 資料

当日の結果

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聴衆の方々で埋め尽くされたセミナー会場の様子
報告書

関連情報