AIとIoTが観光・運輸産業にもたらすインパクト 〜世界標準になるための活用事例と今後の経営戦略〜
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第62回運輸政策セミナー
日時 | 2019/8/6(火)18:00~20:00 |
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会場・開催形式 | 運輸総合研究所 (東京) |
テーマ・ プログラム |
「 AIとIoTが観光・運輸産業にもたらすインパクト 〜世界標準になるための活用事例と今後の経営戦略〜 」 |
講師 | 「日本初「AIチャットボット×観光」の導入事例と今後の可能性」 綱川 明美 株式会社ビースポーク代表取締役 社長 「IoTと観光・運輸産業の経営戦略」 福地 宏之 一橋大学大学院経営管理研究科 経営管理専攻 准教授 |
開催概要
グローバルな視野で世界中を駆け巡る実業界の新鋭、株式会社ビースポークの綱川社長と、経営戦略論の専門家であり組織の市場対応のプロセスが主な研究テーマである一橋大学大学院経営管理研究科の福地准教授を講師に迎え、「AIとIoTが観光・運輸産業にもたらすインパクト 〜世界標準になるための活用事例と今後の経営戦略〜」をテーマに、セミナーを開催しました。
世界におけるAIの活用事例と今後の展望、様々なモノがインターネットでつながるIoT(Internet of things)の進展がもたらす観光・運輸産業の経営戦略への影響につき、実業者、研究者たる両講師から有意義なヒントが示唆されるとともに、新たなビジネス創造に向けた動き、世界の潮流、経営戦略としてどう取り入れていくかについて活発な議論が展開されました。
プログラム
会長挨拶 |
宿利 正史 |
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所長挨拶 |
山内 弘隆 |
講 師 | |
講 師 | |
質 疑 |
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当日の結果
前半では、最初に、綱川講師より、『日本初「AIチャットボット×観光」の導入事例と今後の可能性』をテーマに講演が行われました。
近年、スマートフォンの普及や多言語人材の不足により、観光の領域でもチャットボットが急速に普及し、今検討を進めている企業や自治体も多い中、国内で1日4万人が利用するビースポーク社が提供する多言語AIチャットボット「Bebot(ビーボット)」の活用事例を含め、今AIができること、そして今後の可能性が語られました。特に訪日外国人対応に困っている現場にスポットを当て、多言語対応の自動化だけでなく、混雑緩和、送客、アップセルなど、普段と違った視点からの利用価値につき示唆がありました。
また、AIの先端技術とチャット内で収集されるビッグデータを組み合わせた新たなビジネス創出に向けた世界の動き、空港やホテル、鉄道など各種産業における特徴的な活用事例が紹介されました。
続いて、福地講師より、『IoTと観光・運輸産業の経営戦略』をテーマに講演が行われました。
様々なモノがインターネットでつながるIoT(Internet of Things)やそのデータのAI(人工知能)による処理が進展している状況に対し、観光・運輸産業はどのように対応すれば良いかにつき、有意義な示唆がなされました。
また、今後、IoTやAIが産業にどのような影響を与えるのか、また、それに対して各企業がどう対応すれば良いかという問題に関して、経営学の立場、とりわけ経営戦略論の視点でどのように捉えられるかにつき、具体例を引用しながら解説がなされました。
後半の対談・質疑応答では、運輸総合研究所山内弘隆所長がモデレーターとなり、綱川講師、福地講師との対談を行うとともに、AIとIoTが観光・運輸産業にもたらすインパクトとして、AIの活用の重要性、世界におけるIoTの進展に対する今後の事業展開、AIやIoTがもたらす経営戦略への影響、日本の組織が抱える共通課題、その他さまざまな意見や質問が出るなど活発な議論がなされました。
当日は、大学等研究機関、国土交通省、地方公共団体、観光/交通事業者、コンサルタントなどから100名を超える参加者があり、盛会なセミナーとなりました。