インド太平洋地域における海上保安能力の発展及び国際連携に関する研究調査

  • 海事・港湾
  • 調査研究事業(日本財団助成)

研究期間:2025 -

荒井 優太 濱口 壮介

研究概要

海上保安分野においては、従来の二国間や多国間の協力に加えて、地域の事情に則したミニラテラルな協力に注目が集まっていることから、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向け、海上保安分野における協力枠組みの可能性を探るため、本部と海外拠点が連携して研究調査を行っている。
 具体的には、主に東南アジア地域・南アジア地域に関する調査研究を担当する本部と、米国の最新の政策動向を迅速に把握し、安全保障関係者との広範なネットワークの構築、豊富で精度の高い情報を収集するJITTI USAが連携して、海上保安協力の軸となる国の特性・リスク要因など、基礎情報及び主要論点を整理し、将来的な協力の方向性を明確化する。

 各国シーレーンの現状や、それに対する各国政府・海上保安機関の関与・方針・ビジョン等を調査し、経済的・安全保障的価値を判断できるようにし、かつ、海上保安庁が支援を行うために適した分野・手法を明らかにするべく、研究調査の対象とするべき国やシーレーン、調査内容や手法等を定め、公開情報の収集・分析を進めるとともに、調査対象となる各国関係機関や業界等の選定・協力調整を行いながら、インタビュー調査等を開始した。
 また、他国の海上保安活動での制約あるいは連携の実例が、インド太平洋の昨今の環境下における日本にとっても有益となることから、海洋境界画定問題の当事国における海上保安機関の活動に伴う制約、連携に焦点を当て、その整理と分析を行う。

<研究員>
荒井優太、濱口壮介
森柾雄貴(~2026年3月)

<調査員>
柳下泉


関連情報

2026/09/07~10  シーレーン研究調査のためのフィリピン沿岸警備隊への協力依頼 及び Manila Strategy Forum 2026への参加
           (「運輸総研だより」Vol.20 P.68~70に掲載)

2026/01/19~22  航行安全を起点とする海上保安協力の設計(台湾・マレーシア)
2026/02/03~04   (「運輸総研だより」Vol.18 P.63~64に掲載)

2025/12/18    インド・National Maritime Foundation(NMF)とのワークショップの開催
           (「運輸総研だより」Vol.18 P.80に掲載)

2025/10/03    インド共和国のNational Maritime Foundation(NMF)と研究交流等に関する覚書を締結
            (2025年10月6日付プレスリリース)

2025/07/07~   海上保安庁練習船「いつくしま」とともに見たFOIP ~練習船遠洋航海がつなぐ日印協力の未来~
 2025/07/11     (「運輸総研だより」Vol.16 P.67~68に掲載)