サプライチェーン強靭化のための我が国のモード横断的なロジスティクスのあり方に関する研究調査
- 物流・ロジスティックス
- 調査研究事業(日本財団助成)
研究概要
鉄道や内航海運・フェリー等については、大規模自然災害、サイバー攻撃等の発生から1か月を経過しても一部インフラが復旧していない場合、国民生活や産業活動に多大な影響をもたらしかねない。そのため、鉄道をケーススタディとして、有事の際の機能停止・低下の地域経済や産業活動への影響を調査分析するとともに、輸送障害時のモード横断的な相互補完・代行輸送、第3セクター等が所有するインフラの復旧のあり方等、サプライチェーン強靭化のための方策について検討している。
トラック・船舶・鉄道の各モードを対象として、過去の大規模自然災害時における対応事例や今後の対応策等につい て、既存文献や公表資料により調査・分析を行うとともに、行政、事業者、有識者へのインタビューや全国貨物純流動調査の分析等を進めた。また、鉄道ネットワークの一部が被災後1か月を経過しても復旧しないケースを複数設定し、それぞれのケースについて、影響を受けるOD(出発地と目的地の組み合わせ)や貨物品目を分析するとともに、それに伴う損失額について試算した。
その後、有識者、事業者、行政関係者からなる検討委員会を2026年9月3日に設置しており、引き続き委員会で議論を行いつつ、設定したケースにおいて、海外の取り組みも参考にしながら、他モードを活用した代替輸送やインターモーダル輸送の強化策について検討している。今後、これらの方策による社会的損失額の低減効果について分析し、モード横断的なサプライチェーン強靭化のための方策を取りまとめる。
<研究員>
坂本渉、新倉淳史、合戸竜馬、佐野薫、田川帆師
<調査員>
前田悦子


