タイ王国/アーコム前運輸大臣による国際セミナー

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Supported by 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION

主催 一般財団法人 運輸総合研究所
日時 2019/11/27(水)10:00~12:00(開場9:30)
会場・開催形式 ステーションコンファレンス東京 サピアタワー5F(503) (〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-7-12)
テーマ・
プログラム
「交通分野における日・タイ関係の現状と展望」
講師 開会挨拶:宿利 正史 運輸総合研究所 会長

来賓挨拶:藤田 耕三 国土交通省 国土交通事務次官

特別講演:「交通分野における日・タイ関係の現状と展望」
      アーコム・トゥームピッタヤーパイシット タイ王国前運輸大臣

モデレータ:福田 トゥエンチャイ ATRANS(Asian Transportation Research Society) 事務局長 

対  談:アーコム・トゥームピッタヤーパイシット タイ王国前運輸大臣
     福田 敦 日本大学理工学部 交通システム工学科教授

閉会挨拶:奥田 哲也 運輸総合研究所 専務理事 ワシントン国際問題研究所長

開催概要

 
 本セミナーでは、当研究所宿利正史会長の挨拶に続き、藤田耕三国土交通事務次官に来賓挨拶をいただきました。なお、藤井直樹国土交通審議官にも出席いただきました。

 次に、タイ王国で本年7月まで5年間にわたって運輸政策を推進してこられたアーコム前運輸大臣に、交通分野における日・タイ関係の現状と今後の展望について特別講演を行っていただきました。
 その後、タイの交通関係学会であるATRANS(Asian Transportation Research Society)の福田トゥエンチャイ事務局長をモデレータとし、アーコム前運輸大臣と日本大学の福田敦教授とで、タイ王国の都市鉄道・高速鉄道の整備や日本・タイ王国との協力に関する今後の展望等について議論していただきました。


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プログラム

開会挨拶
宿利 正史 <br> 一般財団法人 運輸総合研究所 会長

宿利 正史 
 一般財団法人 運輸総合研究所 会長


開会挨拶

講演者略歴

来賓挨拶
藤田 耕三<br> 国土交通省 国土交通事務次官<br>

藤田 耕三
 国土交通省 国土交通事務次官


来賓挨拶

講演者略歴

特別講演
アーコム・トゥームピッタヤーパイシット <br> タイ王国 前運輸大臣<br>

アーコム・トゥームピッタヤーパイシット
 タイ王国 前運輸大臣


特別講演:
Current and Future 
 ~Prospects of the Thailand-Japan Relationship in the Field of Transportation~

講演者略歴
講演資料

 

対 談

モデレータ
福田 トゥエンチャイ <br> ATRANS(Asian Transportation Research Society)事務局長 <br>

福田 トゥエンチャイ
 ATRANS(Asian Transportation Research Society)事務局長 

講演者略歴

対談者
アーコム・トゥームピッタヤーパイシット <br> タイ王国 前運輸大臣<br>

アーコム・トゥームピッタヤーパイシット
 タイ王国 前運輸大臣

講演者略歴

対談者
福田 敦<br> 日本大学理工学部 交通システム工学科教授<br>

福田 敦
 日本大学理工学部 交通システム工学科教授

講演者略歴

閉会挨拶
奥田 哲也<br> 運輸総合研究所 専務理事       <br> ワシントン国際問題研究所長<br>

奥田 哲也
 運輸総合研究所 専務理事       
 ワシントン国際問題研究所長


閉会挨拶

講演者略歴

当日の結果

【アーコム・トゥームピッタヤーパイシット タイ王国前運輸大臣による特別講演のポイント】
 ・ 運輸副大臣、運輸大臣として運輸政策に取組んできた本年7月までの5年間に及ぶ在職中、タイ王国と日本の良好な協力関係の下、鉄道整備、道路・
  交通安全、地域開発、人材育成に関する16のプロジェクトを立ち上げ、実施している。
 ・ 2015年から8年間にわたるインフラ投資計画では、鉄道を中心にインフラ整備を進めており、運輸交通分野の近代化が進展している。
 ・ 鉄道分野においては、急激な経済成長と人口集中に直面している中、M-MAP2(バンコク首都圏都市鉄道のマスタープラン)の改定作業を行うとと
  もに、MRT(Mass Rapid Transit)のブルーライン、パープルラインに引き続き、レッドラインやオレンジラインなどの都市鉄道の整備を行ってい
  る。さらに、高速鉄道の北線、北東線、東線などの整備や検討も進めている。
 ・ 道路・交通安全分野では、スクールゾーンの整備、山岳地帯の道路標識の整備、モバイルマッピングシステム(災害被害軽減のための洪水エリアのマ
  ッピング等)の構築、交通安全キャンペーン等の交通事故削減の取組などを実施している。
 ・ 全ての都市鉄道や高速鉄道の中心駅となるバンスー中央駅の周辺地区について、都市開発のマスタープランを策定するとともに、スマートーシティと
  して再開発を進めている。また、MRTA(大量輸送鉄道公社)では、MRTの運転士の訓練センターを設置するなど人材育成にも取り組んでいる。
 ・ 運輸総合研究所には、タイ王国がASEAN諸国の鉄道整備のハブとなるための支援を、また、国土交通省には、今年4月にタイ王国運輸省( MOT )に
  新たに設置した鉄道部( DRT )への支援を期待する。

【対談のポイント】
 改定作業が進められているM-MAP2の課題や鉄道サービスの向上などについて議論が行われました。
 アーコム前大臣からは、「交通渋滞や利便性の観点からバンスー中央駅周辺地域の開発の重要性」、「鉄道整備の延伸が進展する中で輸送能力増大の必要性」、「鉄道運賃の適正化」等について、また、福田教授からは、「高速鉄道の整備を議論する前提としてタイ政府が国土開発計画を策定する必要性」、「日本の鉄道整備の進め方がタイ王国でも参考になること」等について見解が示されるなど、会場からの質疑も含めタイ王国の鉄道を中心とした交通分野の今後の展望について活発な議論が行われました。


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