国際セミナー「変貌しつつあるASEANの大都市交通」
- 国際活動
- 総合交通、幹線交通、都市交通
- 鉄道・TOD
主催 | 一般財団法人 運輸総合研究所 |
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後援 | 国土交通省 |
日時 | 2019/7/19(金)13:30~16:40 |
会場・開催形式 | 政策研究大学院大学 想海樓ホール |
テーマ・ プログラム |
「変貌しつつあるASEANの大都市交通」 |
講師 | 講 演: 1 レ・トゥアン・アイン ベトナム交通運輸省国際協力局長 ASEAN次官級会合議長 2 ジョコ・サソノ・ソエマルノ インドネシア運輸省次官 3 ジュン・ビー・マグノ フィリピン国鉄総裁 パネルディスカッション: モデレーター:山内 弘隆 一般財団法人運輸総合研究所 所長 パネリスト :上記講演者3名に加え、 森地 茂 政策研究大学院大学 政策研究センター所長 水嶋 智 国土交通省 鉄道局長 |
開催概要
ASEANの大都市では、急激な経済成長に伴い、人口の過密・急増による交通混雑や環境汚染など深刻な課題を抱えており、生活環境の改善など都市の健全な発展が阻害されている状況です。そのような中、ハノイ市では都市鉄道整備の最初の路線整備が進められており、また、ジャカルタ市では今年3月にMRTが開通し、マニラ市では今年2月にメガマニラ圏地下鉄事業に着手するなど、ASEANの大都市における都市交通は大きく変貌しようとしています。
このような状況を踏まえ、本セミナーでは、国土交通省藤田耕三国土交通事務次官に来賓挨拶をいただくとともに、ASEANの運輸当局次官級代表者よりASEANにおける都市交通に関する講演を行い、また、各都市における都市鉄道を中心とした交通政策の現状と将来について議論を行いました。
プログラム
開会挨拶 |
宿利 正史 開会挨拶 |
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来賓挨拶 |
藤田 耕三 来賓挨拶 |
講演1 | |
講演2 | |
講演3 | |
パネルディスカッション |
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モデレーター |
山内 弘隆 |
パネリスト | |
パネリスト | |
パネリスト |
レ・トゥアン・アイン(講演者) |
当日の結果
ベトナム交通運輸省のレ・トゥアン・アイン国際協力局長、インドネシア運輸省のジョコ・サソノ・ソエマルノ次官およびフィリピン国鉄のジュン・ビー・マグノ総裁から、各国の交通機関を取り巻く社会経済状況や都市鉄道整備における財源や沿線開発に関する課題について、講演がありました。
【ベトナム:レ・トゥアン・アイン国際協力局長による講演のポイント】
・ベトナムにおける道路等インフラ整備、各交通機関の現状及び将来の整備計画
・2021年から2025年の交通機関等の整備計画及び2030年に向けての整備の方向性
・都市交通の現状と課題及び将来の計画
【インドネシア:ジョコ・サソノ・ソエマルノ次官による講演のポイント】
・ジャワ北幹線鉄道の整備事業(ジャカルタとスラバヤ間の高速化事業)
・都市交通の整備(LRTおよびMRTの整備の推進)
・BRTを中心とした都市交通の整備計画
【フィリピン:ジュン・ビー・マグノ総裁による講演のポイント】
・フィリピン国家交通計画
・国家交通計画実施のための交通戦略(Transit Oriented Development (TOD)戦略、財源問題の解決等のためのHybrid PPP戦略等)
・鉄道整備プロジェクトを進める際の戦略
・ルソン島における鉄道整備プロジェクト
【パネルディスカッションのポイント】
各都市の都市鉄道整備に関する具体的な課題や政府の役割などについてディスカッションが行われました。日本も含めた都市鉄道の輸送力
をどう確保するかという問題や運賃制度の柔軟な運用による財源確保に関して問題提起がなされ、アジアにおけるPPPの現状や今後の課題
などへの提案について活発な議論が行われました。
当日は、国土交通省等政府機関、鉄道関係者、運輸交通関係団体、大学関係者、メーカー、商社、報道機関、コンサルタントなど約260名の方々に参加いただき、盛況なセッションとなりました。