日ASEANセミナー in ハノイ「交通計画のためのモバイル・ビッグデータの活用」
- 国際活動
- 総合交通、幹線交通、都市交通
- 新技術・イノベーション
主催 | 一般財団法人 運輸総合研究所 共催:ベトナム交通運輸科学技術研究所(ITST) |
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後援 | 国土交通省、在ベトナム日本国大使館、ベトナム交通運輸省 |
日時 | 2019/1/16(水)8:00~11:30 |
会場・開催形式 | ベトナム・ハノイ Melia Hotel Thang Long Ballroom |
開催概要
ASEAN諸国では、我が国のように交通統計が網羅的に整備されているとは言い難く、また都市の急激な成長速度も相まって、従前の我が国のコストと時間を要する統計手法だけでは対応が難しい状況にあります。他方で、スマートフォン等のモバイル機器によって収集されるビッグデータは、迅速かつ費用を抑えた形でのデータの取得が可能であり、効果的な交通政策の提言への活用が期待されています。
「モバイル・ビッグデータ」に基づき、時間毎、季節毎等のダイナミックな人口統計や、新たな移動トリップの実態把握等により、既存の全国幹線旅客純流動調査やパーソントリップ調査等を凌駕する新たな交通情報の策定、提示、そしてASEAN諸国での新たな交通統計の展開と交通政策の提言への活用について、日ASEANの関係者による考察の場を提供することとしました。
本セミナーでは、こうした状況をふまえ、様々な形で得られるビッグデータを活用して、交通統計の構築および最新のデータ活用によるモビリティの活性化に資する最先端の技術情報や取り組み、およびこれからの交通情報の展望について、発表・議論が行われました。
また、ASEAN諸国の代表も各国におけるモバイル・ビッグデータの使用状況及び今後のチャレンジについて発表し、有益な情報交換をすることができました。
主な参加者
日 本 側: | 国土交通省(官房審議官、総合政策局)、運輸総合研究所、在ベトナム日本国大使館。 |
ベトナム側: | ベトナム交通運輸省、ベトナム交通運輸科学技術研究所(ITST)、ベトナム国家交通安全委員会(NTSC)、ハノイ市人民委員会、ハノイ市交通局、ハノイ市計画投資曲(HAPI)、ハノイ建築・都市計画局(HAUPA)、ベトナム建設省、ハノイ運輸総公社(TRANSERCO)、大学、通信会社ほか。 |
参加者数:85名
プログラム
主賓・来賓挨拶 |
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基調講演・研究報告 |
関本義秀 「Utilization of MBD analysis for transport policy in Asia」をタイトルとし、東大で実施している集計モバイル・ビッグデータを、人口動態に可視化し、災害管理及び交通分析に利用するプロジェクト(PFLOW)を紹介しました。 Dr.-Ing. Le Thu Huyen 「Traffic management in Vietnam Motorcycle Dependent City: Lessons learned from Hanoi」をタイトルとし、ハノイ市で深刻化する交通混雑及び増加し続けるバイク数に伴う環境問題や空間制限などが紹介されました。特に、交通・都市計画の管理の問題について、取り上げていました。 室井寿明 「Applying Mobile Data for Transport Planning」をタイトルとし、日本の交通調査及びベトナムにおける交通実態把握について説明し、現在ビッグデータの利用を交通計画に適用でき可能性について説明しました。 Dr. Nguyen Quang Tuan 「Possible utilization of MBD analysis for transport sector in Viet Nam」をタイトルとし、ベトナムにおけるビッグデータの役割や特徴を紹介しました。 |
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ASEAN代表者 |
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