インバウンド観光と対話・コミュニケーション

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第59回運輸政策セミナー

Supported by 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION

主催 一般財団法人 運輸総合研究所
日時 2019/3/7(木)18:00~20:00
会場・開催形式 運輸総合研究所会議室 (東京都港区虎ノ門)
開催回 第59回
テーマ・
プログラム
インバウンド観光と対話・コミュニケーション
講師 【講演1】対話から見た「観光地のアイデンティティ」
- インバウンド旅行者とのウォーキングツアーからのメッセージ ー
講師 中野 宏幸 (AGP顧問、前国土交通省)
   高梨 博子 (日本女子大学文学部准教授)

【講演2】小田原・箱根SGGクラブの取組み
講師 吉田 稔 (小田原・箱根SGGクラブ会長)

【講演3】JNTOのインバウンド施策
講師 藤田 礼子 (JNTO 海外プロモーション部長)

開催概要

 中野講師・高梨講師より外国人旅行者の旅行先でのコミュニケーションについて日米欧アジアの都市・地域でのインバウンド旅行者とガイドとのやり取りを社会言語学的に分析した結果について講演があった。今回の講演では、①対話を通じて、どのようなプロセスを経て、地域固有の価値やアイデンティティが生まれるのか、②旅行者のニーズや期待を踏まえ、ことばだけでなく、表情・視線や身振りを含めた「対話」を通じ、外国人旅行者の方々に旅先をよりよく知り楽しんでいただくためにはどうしたらよいのか、③限られた時間の中でお互いの理解の深化をどのように図っていけばよいのかなどについての考察が報告された。
 吉田講師からは、日本を代表する観光地の一つである箱根地区を中心に、訪日外国人へのボランティアのガイド活動を行い、体験型ツアーの開拓等も進めている小田原・箱根SGGクラブの取組みなどについて講演があった。
 藤田講師からは、訪日外国人増加要因やLCC旅客の影響など背景的な情報と訪日観光施策を実施する上でのポイントとして、①ターゲットとなる層と時期を絞り込んだ、効果的なプロモーション戦略の策定、②地域の魅力を活かした観光コンテンツの磨き上げ、③外国人目線での受入環境の整備について講演があった。
 後半の質疑では、外国人旅行者は、地元目線での観光のニーズが高いことを踏まえたプロモーションの実施、訪日外国人に対して、訪問だけでなく、消費をしてもらうためにはどうしたらよいかなど会場より質問がでるなど活発な質疑がなされた。
 当日は、大学等の研究機関、国土交通省、地方公共団体、観光関係者、鉄道事業者、その他交通事業者、コンサルタントなどから110名を超える参加者があり、盛会なセミナーとなった。

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プログラム

開会挨拶
宿利 正史<br>一般財団法人 運輸総合研究所 会長

宿利 正史
一般財団法人 運輸総合研究所 会長

所長挨拶
山内 弘隆<br>一般財団法人 運輸総合研究所 所長

山内 弘隆
一般財団法人 運輸総合研究所 所長

講演1
中野 宏幸 (AGP顧問、前国土交通省)

中野 宏幸 (AGP顧問、前国土交通省)

対話から見た「観光地のアイデンティティ」
-インバウンド旅行者とのウォーキングツアーからのメッセージー

講演資料

講演1
高梨 博子 (日本女子大学文学部准教授)

高梨 博子 (日本女子大学文学部准教授)

講演2
吉田 稔 (小田原・箱根SGGクラブ会長)

吉田 稔 (小田原・箱根SGGクラブ会長)

小田原・箱根SGGクラブの取組み

講演資料

講演3
藤田 礼子 (JNTO 海外プロモーション部長)

藤田 礼子 (JNTO 海外プロモーション部長)

JNTOのインバウンド施策

講演資料

質疑

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当日の結果

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