バス・タクシー分野における自動運転車の運行管理、安全性に対する利用者意識

  • 運輸政策コロキウム
  • 自動車、バス、タクシー、道路

第128回運輸政策コロキウム

Supported by 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION

主催 一般財団法人 運輸総合研究所
日時 2019/4/2(火)18:00~20:00
会場・開催形式 運輸総合研究所会議室 (東京都港区虎ノ門3丁目18番19号 虎ノ門マリンビル3F)
開催回 第128回
テーマ・
プログラム
バス・タクシー分野における自動運転車の運行管理、安全性に対する利用者意識
講師 安部 遼祐 (運輸総合研究所研究員)
コメンテータ 谷口 守 (筑波大学大学院システム情報系社会工学域教授)

プログラム

会長挨拶
宿利 正史<br>一般財団法人 運輸総合研究所 会長

宿利 正史
一般財団法人 運輸総合研究所 会長

所長挨拶
山内 弘隆<br>一般財団法人 運輸総合研究所 所長

山内 弘隆
一般財団法人 運輸総合研究所 所長

講師
安部 遼祐<br>運輸総合研究所研究員

安部 遼祐
運輸総合研究所研究員

講演資料
(賛助会員限定)

コメンテータ
谷口 守<br>筑波大学大学院システム情報系社会工学域教授

谷口 守
筑波大学大学院システム情報系社会工学域教授

講演資料
(賛助会員限定)

講演者略歴

質疑

190402-shitugi1.jpg

当日の結果

 本講演では、バス・タクシーでの自動運転車の運行管理(監視)に着目し、運行管理が将来的な運行コストへ与える影響や自動運転車の利用意向へ与える影響についての報告がなされました。併せて、バス・タクシーでの自動運転車の実態についての報告もなされました。

 運行コストへ与える影響について、1人対1.x台程度の遠隔監視でも既存業界から見ると多大な影響であることが示されました。また、利用者に対する調査の分析結果に基づき、交通手段の利便性を考慮した場面では、乗務員非配置化(遠隔監視化)は自動運転車の利用意向を低下させないことも示されました。これらを踏まえ、1人対1.x台程度の遠隔監視を確実に実施し、既存のバス・タクシーを置き換えられるようなサービスレベルの実現を目指すことがまずは重要であるという提言がなされました。
 コメンテータからは、バス形態とタクシー形態の違いに関する指摘、地域公共交通において自動運転車の運行管理システムを導入する場合の検討事項に関する指摘などがありました。
 質疑では、車両や運行管理システムの初期のコストアップの時期についての問題、乗務形態の問題(二種免許保有の有無、地域での展開を見据えた乗務形態)、運行管理高度化の場合でも安心感向上がありうるという視点、鉄道の自動運転との関連性などに関する活発な議論がなされました。

 当日は、大学等の研究機関、国土交通省、鉄道・運輸機構、地方公共団体、鉄道事業者、バス事業者、その他交通事業者、コンサルタント、報道関係者など105名を超える参加者があり、盛会なコロキウムとなりました。

190402-photo1.jpg 190402-photo2.jpg 190402-photo3.jpg

Click here for more information in English

関連情報