海外グローバル企業体のインフラ経営戦略の考察

  • 総合交通、幹線交通、都市交通

研究期間:2011 - 2013

目的

 本研究では、グローバルな交通市場の動向を踏まえ、海外のグローバル企業の生成・事業展開動向や戦略モデルの特徴等を把握・分析を通じ、国際競争力向上に向けたインフラ経営戦略に関する考察・提言を目的とする。

背景

 海外のインフラ経営のグローバル企業は、各交通モード(港湾、空港、鉄道、道路)で、1990年代以降、海外での民営化・規制緩和を契機とし、マーケット優位性を一層発揮している。特に2000年代以降、企業間の「競争と連携」により、市場支配力を一層強めており、分野によっては、グローバルな勢力図が決まってくる可能性もある。他方我が国では、国際インフラ競争力の立ち遅れが顕在化しており、国土交通省では成長戦略の一環として、我が国インフラの競争力強化を目指す取組みを行っている。こうした中、内外の動向を見極めながら、今後のインフラ戦略に関する基礎的分析を行うものである。

研究概要

1)近年におけるグローバルな制度環境や市場環境の変化とインフラ経営のグローバル企業体の生成・発展過程の分析。
2)グローバル企業体の本拠国から海外に向けての事業展開戦略のビジネスモデル分析、この中では、①「同種複数のインフラ経営やアライアンス等の水平的展開」、②「垂直的統合など多機能統合による総合的展開」の2つの軸をベースに特徴的動向を考察。
3)海外展開の行動原理や国の競争力強化に資するモデルの分析・考察。
4)上記を踏まえた政策提言。