フランスにおける公共交通無料化拡大の実態とその背景に関する研究調査
- 総合交通、幹線交通、都市交通
研究期間:2026 -
研究概要
フランスにおける地域公共交通の完全無料化の実施状況について現況調査を行うとともに、その背景について関連諸制度の歴史的変遷や地域における議論を踏まえながら考察する研究調査を行っている。
文献調査により、フランスにおいては、利用者属性(年齢、就学状況等)や時間帯、期間等を限定せずに公共交通の運賃を無料化するいわゆる完全無料化を実施する地域が48地域(本年2月時点)に及ぶことを把握した。また、当該各地域について、都市の人口規模、無料化の開始時期、運行サービス水準の状況等について調査した結果、2000年代以降、無料化実施地域の人口規模の多様化が進んでいること、実施地域数が増加傾向にあること、無料化実施後も交通網の拡大や運行頻度の上昇等の運行サービス水準の向上が図られていること等が確認された。
今後は、フランスの公共交通に関連する諸制度とその成り立ちについて調査を進めるとともに、文献調査の結果を踏まえて複数地域を抽出し、無料化の動機、財源、今後の見通し等、地元における議論についてインタビューを行い、無料化拡大の背景についての研究を進める。
<研究員>
古曵 郁美


