路面電車の利用増進に関する考察-観光交通としての視点から-

  • 鉄道・TOD

研究期間:2011 - 2013

目的

路面電車の観光利用の増進に係る諸方策について多面的に考察することを通じて、人と環境に優しく、地域住民の貴重な足として必要不可欠な路面電車の維持・存続に資する。

背景

モータリゼーション、人口減少の進行に伴い、路面電車の運営は今後とも厳しさを増していくことが懸念されている。とりわけ、継続的に営業損失を計上している路線については利用低下傾向に歯止めをかけるとともに、利用促進による増収策を講じることが焦眉の現実的課題である。かかる状況の下、他地域からの来訪者に路面電車を積極的に利用してもらうための取組み、即ち路面電車の観光利用の増進に係る取組を展開していくことは極めて重要である。

研究概要

まずは路面電車を取り巻く厳しい状況を概観する。具体的には路面電車の輸送実績の推移をフォローするとともに、昨今の少子化が輸送実績に与える影響についても確認する。
その上で、路面電車の廃止に係る事例をベースに、路面電車の必要性、その廃止に伴う問題点につき整理する。上記状況を念頭に置き、路面電車が有する「観光交通」という側面にも着目しつつ、内外からの観光客をターゲットにした路面電車の認知度向上、利用増進に資する方策につき検討する。  その際には「持続可能性」という側面にも留意しつつ個別具体的な事例につきケース・スタディを行うとともに、その一般化の可能性につき帰納的に考察する。