量的基準と質的基準を組み合わせた都市のオーバーツーリズム政策の分析
政策研究論文
公開日:2021年8月31日
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著者 | 博士(観光科学) 前 一般財団法人運輸総合研究所研究員 現 Lecturer, University of Transport and Communication,Hanoi,Vietnam ヌエン ヴァン チューン 博士(工学) 東京大学大学院工学系研究科教授 福田大輔 |
概要 | オーバーツーリズムは,社会,文化,自然,環境面で悪影響を及ぼしており,世界的な懸念事項となりつつある.そうし た負の側面を解決するために,地元自治体等による対策が各地で講じられているものの,オーバーツーリズムと政策との 関連性についてはほとんど調査されてない.本研究では,定性的情報に基づいて政策をそのタイプと関与度合いに応じて 分類し,さらに定量的な統計情報等も加味した上で,オーバーツーリズムの観点から都市のランク付けを行った.その際, 世界中から都市を選定しそのデータを分析することで,政策の厳格さとオーバーツーリズムの度合いの相関関係を分析 した.これより,量的指標と定性的指標を組み合わせて用いることで,オーバーツーリズムの度合いを都市間で相対比較 するための有用なツールとなりうる可能性があることが示唆された.さらに,オーバーツーリズム問題に対する典型的な 対応策にはいくつかのタイプがあり得ることや,それが観光地の開発の方向性の要因となる可能性が示唆された. |
掲載記事PDF | 冊子版:80号 |
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