本邦LCCの参入は空港の効率性を高めたのか?-包絡分析法を用いた効率性・生産性評価-

学術研究論文

公開日:2020年12月16日

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著者 博士(商学) 同志社大学商学部助教
安達晃史
概要 欧米諸国における空港パフォーマンスとLCCの関係については,正負様々な結果が報告されている.わが国では本邦LCCの参入以降,航空旅客は増加するなか,その関係について不明瞭のままである. 本稿は,わが国の空港とLCCやインバウンドとの関係について定量的に分析する初めての試みとして,2010~16年度における国管理空港の航空系事業と空港全体の活動に関する効率性・生産性分析を行っている.DEAおよびMalmquist生産性指数を用いた生産性分析では,2012年以降,空港全体の生産性が2.65%の平均成長率で成長していることが示された.二重ブートストラップ法を用いた効率性に関する要因分析では,国内線LCCのシェア拡大が効率性を高めていることが明らかとなった.
掲載記事PDF 冊子版:79号
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