「2026年国際海事経済学会(IAME)」への参加報告

  • 国際活動
  • 他機関との交流

Supported by 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION

日時 2026/6/30(火) 〜 7/3(金)

開催概要

■2026年国際海事経済学会(IAME)の概要

 2026年6月30日から7月3日に、2026年国際海事経済学会(IAME: International Association of Maritime Economists)がシンガポールの南洋理工大学で開催され、当研究所から田川帆師研究員と外部共同研究者東京大学川崎智也准教授が発表参加しました。
 IAMEは、海運・海事に関する経済学の発展を目的として、1992年にオランダの研究者を中心に設立されました。現在では二つの学術誌と連携し、海運・港湾分野を代表する国際学会へと発展しています。
 今次大会では「海運経済の未来を形づくる」をテーマにシンガポール海事港湾庁副経営最高責任者による基調講演をはじめ、36の研究セッションが行われました。120以上の大学、研究機関、政府機関、業界団体から約300名が参加しました。

当日の結果

■セッション「グリーン海運、脱炭素化および持続可能な港湾の環境評価と規制」

 7月2日の当該セッションにおいて、田川研究員が「燃料供給体制を考慮した代替燃料船の海運ネットワーク」(原文は英文)と題して、発表しました。燃料価格及びWell-to-Wake 排出量が地域ごとに大きく異なる代替燃料を対象として、地域差を考慮したコンテナ船の航路計画に及ぼす影響を分析したシミュレーション結果を基に、燃料が低価格で供給できる港湾は、燃料補給地及び主航路の寄港地として選定されることを発表しました。
 質疑では、シミュレーションモデル設定に関する質問があり、分析対象としてアンモニアを代替燃料とした理由及び船舶の運航費用の設定方法について回答しました。

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           発表を行う田川研究員


■セッション「港湾計画、ターミナル運用、インフラ設計、港湾アクセス」

 7月2日の当該セッションにおいて、外部共同研究者 東京大学 川崎智也 准教授が「コンテナターミナル運用における降ろし取り施策の評価」(発表は原文)と題して発表しました。当研究所の研究調査「海と陸の機能連携による陸海の結節点の効率化・利便性の向上」(2024年度~2026年度)の成果を踏まえており、当研究所の研究メンバー:大森特任研究員、土屋特任研究員、辻本研究員、佐野研究員及び坂本研究員が共同筆者となっています。発表の内容は、降ろし取り(コンテナの搬入と搬出を一度に行う)の導入効果を検証するミクロシミュレーションモデルの再現結果を基に、降ろし取りの導入率が高まるとゲートでの待ち時間、トラックの総滞留時間、CO2排出量が削減されることを発表しました。
 質疑では、今後の研究の発展性について質問があり、本研究で分析対象としたターミナル以外でのシミュレーションを行うことで共通点や相違点の比較による一般性の検証を行うなどと回答しました。

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        発表を行う東京大学 川崎准教授