迫りくるトラック運転手不足に対する戦略的政策提言

  • 運輸政策セミナー

第90回運輸政策セミナー

Supported by 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION

日時 2023/10/24(火)14:00~16:10
会場・開催形式 運輸総合研究所2階会議室 (及びオンライン配信(Zoomウェビナー))
テーマ・
プログラム
【講演】
トラックドライバー不足に対応するための政策立案に関する研究
土屋 知省  東京海洋大学客員教授・工学博士
       (一般社団法人 日本冷蔵倉庫協会理事長)

【コメンテータ】
田中 謙司  東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻 准教授

【ディスカッション】
モデレータ :西成 活裕  東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻 教授
  参加者 :講演者およびコメンテータ

開催概要

 物流の持続可能性について、本年6月、政府は「物流革新に向けた政策パッケージ」をまとめたが、その中でトラック運転手等物流の担い手不足は、2024年度を超えて継続する構造的問題とされている。このため、政策パッケージでは、物流負荷軽減のため、業種・分野別の自主行動計画や、着荷主を含めた荷主・事業者の計画作成の規制的措置等が求められている。本研究は、トラック運転手について、従来の推計よりもより精緻な枠組みとして、人口推計、就労傾向等を踏まえた供給と②自動車輸送統計等を踏まえた輸送機能別(幹線輸送、集配など)や品目別の需要の両方を定量的に予測した上で、将来的な需給ギャップを埋めるために、③輸送機能別に効率化による需要抑制策の効果を予測し、物流事業者、荷主及び行政の連携による政策を検討する。
 本セミナーは、土屋知省氏(元 運輸総合研究所常務理事)によるトラック輸送の構造やドライバーの供給の特徴などの基礎的な分析とこれを利用したシミュレーション、政策提言に関する研究成果を基に、議論を行う。

主なSDGs関連項目