KOTI(韓国交通研究院)との連携による国際セミナー
- 国際活動
- 総合交通、幹線交通、都市交通
- 自動車、バス、タクシー、道路
- 新技術・イノベーション
日時 | 2019/10/18(金)10:00~12:00(開場9:30) |
---|---|
会場・開催形式 | 運輸総合研究所2階会議室 (東京) |
テーマ・ プログラム |
「韓国におけるコネクティッド化・自動運転化された公共交通システムのイノベーション」 |
講師 | Kyeong-Pyo KANG 韓国交通研究院(KOTI) コネクティッ ド ・自動運転研究センター長 |
開催概要
近年、AI、 IoT等の進展により、自動車をはじめとする交通システムにおいては、コネクティッド化、自動運転化など産業構造を大きく変貌させる可能性がある。そのような状況を踏まえ、日本、米国、欧州等では、安全・安心で環境にやさしい新たなモビリティ社会の実現を目指して、技術開発や環境の整備等が進められている。韓国では、国の技術開発プロジェクト(CAPTAINプロジェクト)として、コネクティッド化・自動運転化された公共交通システムのイノベーション事業を実施している。
本セミナーは、運輸総合研究所と研究協定を締結している韓国交通研究院(KOTI)※との間で10月16日~10月17日に開催した「第15回JTTRI-KOTIジョイントセミナー」(KOTIのChoong Yoel YE 副院長をはじめ総勢4名が参加)の機会を活用し、KOTIの研究員からCAPTAINプロジェクトの開発状況などの講演を受けるとともに、技術開発における課題、今後の両国との連携などについて議論した。
※韓国の交通政策の立案を支援するシンクタンクとして1986年に設立された国の研究機関
プログラム
開会挨拶 |
宿利 正史 |
---|---|
講 師 | |
モデレータ |
石田 東生 |
質 疑 |
|
閉会挨拶 |
佐藤 善信 |
当日の結果
当日のセミナーでは、KOTIのKyeong-Pyo KANG コネクティッド・自動運転研究センター長から、 CAPTAINプロジェクトの概要、交通インフラ及び交通管制センターとの接続による自動運転システムの開発状況、今後実施される自動運転をベースとする輸送システムの実証試験の内容や考え方などが紹介された。
また、本プロジェクトの技術開発にあたり、政府・自治体・民間との情報共有・連携の重要性、韓国の関係省庁間(交通担当政府機関や警察機関等)で統一的な自動運転の定義付けや今後の目指すべき方向性を定める必要があることなどが示された。
モデレータの石田先生より、単なる移動手段ではなく移動によりもたらされる新たな活動や付加価値を踏まえて開発を進める必要があること、自動運転システム等の実用化にあたり社会的受容性や遅れがちなインフラを整備する必要があるとともに、日本と韓国における各技術開発プロジェクトの共有・連携によって技術開発の更なる発展・進化に繋がることなどのコメントがなされた。
参加者との討議では、公共交通であるバスのルートやバス停位置の設定、交通事故時の責任分担など様々な意見や質問があり活発な議論がなされました。当日は、大学等の研究機関、国土交通省、地方公共団体、鉄道事業者、その他交通事業者、コンサルタント、ゼネコンなどから約70名の参加者があり、有意義なセミナーであった。