JITI 鉄道ワークショップ -大都市圏の定刻出発を対象とした取り組み-

  • 鉄道・TOD

Supported by 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION

日時 2016/1/29(金)
会場・開催形式 米国(ワシントンDC)

開催概要

 信頼され、有用な公共鉄道輸送システムを構築する上で、より重要な側面の一つは、システムの時間厳守と信頼性です。スケジュール通りの発着は運行管理の観点から普遍的なテーマであり、日米両国の鉄道システムでは日常的に対応しています。 

 日本は都心部に人口が集中しており、ラッシュ時には大量の人が殺到しているにもかかわらず、運行体制が整っているため、非常にコンパクトなスケジュールで電車を走らせることができます。多くの路線では、通勤ラッシュ時には1分に1本のスピードで運行されています。 

 米国では、いまだに自動車が主要な交通手段となっています。しかし、特に都心部が拡大し、地下鉄の必要性が高まるにつれ、信頼性が高く安全な公共交通機関への需要が高まっています。多くの起業家が、スマートフォンのアプリや駅のディスプレイを利用して、遅延や問題が発生した際に乗客に最新情報を提供するなど、鉄道のサービス状況に対応するためのさまざまな技術を開発しています。 

 今回のワークショップでは、東京メトロ株式会社のご担当者様をお招きし、オンタイムで信頼性の高い地下鉄サービスを実現するための様々な取り組みや手法について、また、ニューヨーク市交通局のご担当者様をお招きし、より定時性の高い列車運行を実現するための新たな取り組みについてお話を伺います。ワークショップでは、不測の事態や遅延が発生した場合の鉄道サービスの復旧方法や手順など、実例を交えながら、より安全で時間通り、より信頼性の高い運行を実現する方法について議論します。