(川上 邦雄 ~ '24年3月)

(川上 邦雄 ~ '24年3月)

技術・国際アドバイザー 

【専門分野】

鉄道事業基本計画(事業スキーム策定、路線計画及び沿線開発計画策定)、鉄道事業計画の分析及び評価、鉄道計画・建設技術の策定、鉄道メンテナンス及び鉄道事業経営等指導含む分野

・川上邦雄は、鉄道建設に係る約45年の実務経験を有し、その間東京圏を中心に多くの新線建設等の鉄道建設計画に携わった。特に、鉄道事業計画技術及び建設技術、鉄道メンテナンス及び鉄道経営全般にわたる専門家として豊富な経験を有する。
・海外鉄道プロジェクトに関しても、1996年バンコク地下鉄公社(MRTA)にJICA専門家・総裁顧問として派遣され、バンコク初とな地下鉄プロジェクトに関する技術的指導と鉄道事業全般にわたる指導により、MRTAブルーラインを成功に導いた。
・2003年からは、成田高速鉄道アクセス株式会社常務取締役主任技術者兼安全統括管理者として、成田空港アクセス鉄道事業を指導し、約15%の建設費削減と約6か月の工期短縮を成し遂げ、本事業を成功に導いた。
・2011年からは、東京メトロの海外事業展開の実務責任者として東京メトロにおいて、JICA事業等を通じハノイ都市鉄道事業を始めホーチミン都市鉄道事業、バンコク都市鉄道事業、マニラ都市鉄道事業等海外鉄道事業のプロジェクトマネージャーとして、ベトナム東京メトロ会社設立等、東京メトロの海外事業展開を先導し、我国のインフラ海外展開政策にも貢献した。

経歴

1972~帝都高速度交通営団入社
   地下鉄建設に係る、開削工法・シールド工法、高架構造、橋梁、護岸等の計画~設計~現場管理業務等に従事。地下鉄計画業務における
   路線計画~路線設計~需要予測~事業分析等に従事。地下鉄車両基地計画及び設計、総合運用計画策定等に従事。 国土交通省(運輸
   省)の運政審答申等のマスタープラン作成業務にWGメンバーとして従事。
1986~(財)運輸経済研究センター(現運輸総合研究所)調査役として、横浜・仙台・札幌等の地下鉄計画調査、鉄道関連事業(メディアターミ
   ナル事業)調査、世界の地下鉄実情調査、各都市の鉄道計画調査、運輸省の大都市交通センサス調査、大深度地下鉄計画調査等に従事。
1990~建設本部計画課長として、埼玉高速鉄道株式会社設立等、7号線、8号線、11号線、13号線等の新線計画に係る事業免許申請、都市
   計画決定手続き、道路法4条許可申請、環境アセスメント、工事施工認可申請、河川専用申請等の各種手続きの調整業務等と財投等予算
   策定管理業務等に従事。
1996~JICA専門家として、バンコク地下鉄公社(MRTA)に派遣(総裁顧問)。バンコク初めての地下鉄であるブルーライン建設指導及び、MRTA
   将来計画路線策定等を指導。
1998~帝都高速度交通営団建設本部埼玉高速鉄道線総合建設事務所長として、埼玉高速鉄道線建設に従事。約5%のコストダウンにて完成。
2000~国際部長兼広報担当部長として、JBIC技術顧問、UITP等を通じ日本の地下鉄技術力をUITP等の国際会議を通じ発信。併せて交通営団総裁
   代理としてUITPボードミーティング出席等による国際活動に従事。
2003~成田高速鉄道アクセス株式会社常務取締役主任技術者兼安全統括管理者として、「成田空港アクセス鉄道建設事業」の責任者と同時に、
   プロジェクトファイナンス組成等会社経営全般に従事。その間、日本大学理工学部及び生産工学部の非常勤講師を歴任。
2011~東京メトロに復帰後、鉄道本部ハノイ市都市鉄道支援プロジェクトチーム担当部長として、海外鉄道展開事業に従事。2017年からの組織
   変更により、経営企画本部調査役参与。その間、ベトナム東京メトロ会社設立等ハノイ都市鉄道支援(HCMC技プロ・マニラ地下鉄調査
   等)JICA調査事業のプロジェクトマネージャー等として海外プロジェクト関係業務に従事。
2019~(一財)運輸総合研究所 国際・技術アドバイザーに就任。

学会

成田アクセス鉄道建設に係る工期短縮とコストダウンの成功に対し、「土木学会技術賞」、同じく同功績により「日本鉄道大賞」を受賞

学位・資格

技術士(建設部門 鉄道計画)